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戦後65年   2010.08.18

テーマ:本の紹介 - ジャンル:本・雑誌
少し遅れましたが終後65年です。
ということで僕が最近読んで「ぜひ読んで欲しいなぁ」と思った本を何回かに分けて紹介してみます。



100818_0140~01
(導入)
まずは昭和史の傑作とも言えるジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて(上・下)」から。

昭和史、それも戦後日本をさくっと知りたい人に非常にお勧めしたい本。
日本は太平洋戦争で明治時代からコツコツ積み上げてきたものを文字通り「焼け野原」にしてしまいました。
祖国のため、アジアのためと本気で信じ、文字通り必死になって戦った兵隊達に待っていたものは祖国からの白い目や
侵略に対するバッシング、そしてアメリカ人が日本人女性を隣に侍らせ、我が物顔で道を歩くという光景だった。
昨日まで「日本帝国万歳!」と叫んでいた作家や教師が「時代は変わった!これからは民主主義だ!」と叫ぶ矛盾。
統治機構が麻痺したため闇市ではヤクザや外国人が幅を利かせ、弱肉強食の様を見せる。
そして日本の事実上の支配者として君臨するダグラス・マッカーサー。
彼が軍幹部達に放った一言、「日本は四等国、否五等国にまで落ちぶれた」という言葉は
「このままでは日本は二等国、否三等国にまで成り下がる」という主張の下戦争を始めた日本にとって衝撃を
与えるに十分過ぎる言葉であった。

もはや何を信じればいいのかわからない、どうすればいいのかもわからない。
そんな時に降ってきたのがアメリカからの「民主主義」という「贈り物」だった。
やがて日本人はそのアメリカからの贈り物に夢中になっていくのである。


(感想・一言)
敗戦という未知の体験に直面した日本人がどのように考え、そして行動したかを知るにはもってこいの良書。
作者はアメリカ人だが、できうる限り中立に書こうと努めているのも好ましい。
しかし残念な所として、「WWⅡでの日本は絶対悪」「民主主義はいいもの」という前提から本書は成り立っている。欲を言えば日本の何が悪く、何が称賛されるべきで、どう今後に活かすかまで論じて欲しかったが、それは我々日本人がやるべき仕事である。情けない話だがこういった戦後史はどうにも日本人は感情的になりがちで外国人の方が客観的な分析ができているという状況である。

そろそろ我々もあの戦争に対し、「何が悪く、何が良く、どう活かすのか」という答えを用意せねばならない。
外国人(例えば中国人や韓国人)は良しかれ悪しかれ国民全員が共有する主張をはっきりと持っている、いざそういう話になった時に日本の見解、立場、我々は何を謝罪しなければならないのか(よく分りもしないのに「とりあえず謝る」という行為は侮辱行為である)、そして何を反論せねばならないのか(例えば従軍慰安婦問題にしてもアジア女性基金の切り口からの反論もあるだろう)、を答えられないのは余りに惨めではないか。
全否定歴史観よろしく「さっきの試合どこが悪かった?」「全部!」では反省できるものもできない。

日本は敗戦国であり世界も又それを前提にして動いている、国連ではどう頑張っても日本は常任理事国になれないし、中国や韓国は歴史問題を外交カードとして堂々と使ってくる、軍事に関してもアメリカに頼らなければ自国の防衛もままならぬ状況である。歴史は脈々と現在までに受け継がれ、決して我々に無関係ではない。
そんなまさに日本という国が試されている中、他ならぬ日本人自身が自らの立ち位置を表明できないのは余りに残念である。




・・・それにしてもアメリカ人というのはこういう本を書けるのだから恐れ入る
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